布施弁天の本堂

本堂は、享保2年(1717年)に建立されたもので、桁行(間口)5間(38.5尺・約11.6メートル)、梁間(奥行き)6間(42尺・約12.6メートル)の規模となっています。
屋根は、入母屋造(いりおもやづくり)で、正面の屋根に突き出すように据破風(すえはふ)を設け、正面の軒には3間分の唐破風(からはふ)付きの向拝(こうはい)がつくられています。屋根は本来、茅葺きであったものを、現在は茅葺形の銅板葺きに変えられています。
内部は、屋根の棟の通りに柱を立て、本尊を安置する内陣(ないじん)と礼拝・儀礼用の外陣(げじん)に区別され、周囲には高欄を付けた縁(えん)が巡ります。
中世以来の密教仏堂の形式を受け継いでいるとともに、多くの部分に彫刻や彩色を加えるなど華やかな近世的な作り方が見られる点が特徴とされます。
棟札に願主本多正武(藩主)、江戸の古家(こや)家、布施村後藤家の名が見えます。

◎ 本堂(附 棟札1枚)| 千葉県指定有形文化財(建造物)

当山は嵯峨天皇より堂塔大伽藍を寄進され弘仁14年(823年)勅願所に指定されました。本堂は数度の戦火により消失しましたが、本尊弁財天を篤信していた時の領主本多豊前守が98名の大名から寄進を求め、享保2年(1717年)、現本堂を完成させました。本堂内陣の天井には、それら諸大名の家紋が描かれています。
本堂外陣の天井鏡板の竜は狩野探舟の作です。
唐風の向拝を持つ三方破風造り総朱塗りの華麗な大本堂です。

千葉県教育委員会 柏市教育委員会 千葉県指定有形文化財(建造物):平成18年3月14日指定

鐘楼

全国でも珍しい多宝塔式の総欅造りです。基担は、みかげ石積み八角形、その上に12本の円柱で円形の本体を構成し、その柱頭に十二支の彫刻を配して方位を表しています。設計図は設計者伊賀七の子孫に完全な伝わっています。

◎ 鐘楼(附 棟札1枚)| 千葉県指定有形文化財(建造物)

鐘楼は、棟札によると文化15年(1818)の建立です。八角形(一辺11.4尺・3.4メートル)の石積基壇(基礎)の上に、十二角形に柱を建て、周囲に円形の縁を巡らし、その中央に鐘を吊り下げています。
屋根は銅板葺きの入母屋造で、軒下には十二支などの彫刻が配置されています。下から八角形の基壇、円形の縁、十二角形に配置された柱という組み合わせとなっており、非常に独創的な形の建造物となっています。装飾に多くの彫刻が使われている点とあわせて、近世の寺社建築の多様なあり方を示しています。
設計にあたったのは、谷田部(現茨城県つくば市)の名主 飯塚伊賀七、大工棟梁は今関嶺蔵です。伊賀七は「からくり伊賀」といわれるように、当時としては奇抜な木製和時計や五角堂など数々の品々を発明し、この鐘楼の設計図も手がけています。

千葉県教育委員会 柏市教育委員会 千葉県指定有形文化財(建造物):平成18年3月14日指定

布施弁天の楼門

総欅二階建の「最勝閣」。階下に四天王、階上には釈迦三尊を安置しています。
楼門は、文化7年(1810年)の建立で、間口3間(一階部分20尺・約6メートル)、奥行き2間(一階部分12.8尺・約3.9メートル)の2階建て、屋根は入母屋造(いりおもやづくり)の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。
一階部分は、漆喰で白く塗り固められていたと思われ、竜宮城の門のような形をしています。ただし、この部分は現在はコンクリートに変えられています。また、軒下には、 竜、麒麟(きりん)、亀、松、鶴といった素木造りの彫刻がはめ込まれている点も特徴です。
建築の大工棟梁は、布施村の藤十郎という人物でした。このような重圧な建築のできる名工がこの地域にいたということは注目されます。

最勝閣の看板

素木造りの彫刻

四天王

四天王

四天王

四天王


総受付

午前10時から、午後4時まで、ご祈祷を受け付けています。
当日、申し込み用紙を記入してください。

三重塔

三重塔はお釈迦さまの遺骨(仏舎利)を祀るために造られました。布施弁天では、昭和四十八年、38代秀淳大僧正が建立しました。
お釈迦様の教えに一歩でも近づくためのものとして建立したと言われています。


観喜天(聖天)

ヒンズー教の知恵、および学問の神です。
「ガネージャ」おおらかな性欲を肯定し、相対の世界を調和する生命力を顕示しています。他の宗教では、人間の欲望を抑圧することにより幸福が得られ悟りがひらかれると説きますが、密教ではむしろ積極的に欲望を認めることによって幸福が得られ、悟りに導かれると説いています。
夫婦和合、除災得福、富貴

愛染明王

金剛王や愛菩薩の化身です。
この明王は、サンスクリット語で「ラガラージャ」といいます。「ラーガ」とは愛情や情欲を意味し、「ラージャ」は王を意味することから「愛染」という名前が付きました。愛情を表す真っ赤な円形光背を持ち、六臂のうち二臂は弓と矢を持ち、それらは敵を倒すものでなく相手の「ハート」を射るためのものなのです。
欲望の浄化災害除去、縁結び


ぴんぴんころり地蔵

ぴんぴん(健康で長生き)、ころり(寝込まずに楽に大往生する)という願いから、ぴんぴんころり地蔵を安置しています。

虚空蔵菩薩

左手に福徳を表す蓮華と宝珠を持っています。
この像の前で虚空蔵菩薩法と呼ばれる秘法を行うと、すべての願いがかなえられ、その福徳は限りがありません。

弘法大師は、19歳の時、室戸岬の波打ち際の洞窟で「虚空蔵求聞持法」を修し、悟りを開き、無限の智慧を手に入れたといわれております。頭が良くなるように、「十三参り」を祈願します。
知恵、福徳、家庭円満


布施観音像

我等衆生の暮らしを遍く見渡し、救いの手を差し伸べてくださる観音様は、人々の家内安穏、夫婦和合、心身健全、病気平癒を希い、常に身近にいます。やわらかく優しい面差しに、どうぞ願いをおかけください。

大日堂

大日如来をお祀りしています。


おみくじ授与所

弘法大師

「弘法も筆のあやまり」や「いろは歌」の作者といわれている、弘法大師をお祀りしています。


観音堂

宝物殿

寺宝が納められています。

水屋


安産不動明王

安産の守り神、出産や婦人病の平癒を祈願します。
出産される方は、不動明王より白無地の帯をお受けして、住所、使命を記入してお腹に巻いて安産を祈願してください。無事出産した後のお参りで、お受けした帯と何も書かない長めの白無地の帯を御奉納してください。初参り等の祈祷は本堂で受け付けています。

弘法大師


大日如来

薬師如来

妙見大菩薩

夜空に煌めく北斗七星を含む、北極星の神様仏様のありがたい御化身です。
古代、灯りの無い漆黒の夜の異動い置いて、北極星は唯一の方位を知る手段でした。方位を知ることにより、安全な方向、最短距離が初めて解り、時空間の観念の大元になりました。これが妙見信仰の始まりと言われています。
見ること、見られること、目の病等に図り知れない守護があると伝えられています。

茶屋「花華」

布施弁天の境内にある茶屋です。
裏庭の席からは、季節の花々が楽しめます。

あけぼの山公園

紅竜山東海寺(布施弁天)は、あけぼの山農業公園と隣接しています。あけぼの山農業公園は、四季の花々がたくんさん咲き、風車があるチューリップの名所としても有名です。
初春は梅、春には桜、菜の花、チューリップ、芝桜、ポピー、花菖蒲。夏はハス、ひまわり。春秋2回咲くコスモスなどが花を咲かせます。

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